ハーブ栽培TOP > スイートバジルの育て方 > バジルのタネの取り方
バジルは一年草なので、毎年栽培する時には、春にタネをまくか苗を入手して植えるなどして栽培しなければなりません。
もし、前年に育てたバジルからタネを取っておけば、そのタネを使って育てることができるので、とても経済的です。
それに、自分で育てたバジルから取れたタネを使って栽培すると、また違った思い入れが出て来るものです。
今回は、バジルのタネの取り方をやってみたいと思います。
(2017年7月6日)
今年は、5月12日にタネをまいて苗を作ったバジルを地植えで育てているのですが、そのうちの一本をタネ取り用として鉢に移しました。
バジルのタネを取る場合は、葉を利用する時のような摘芯はせずに、そのまま放任して育てます。
このバジルも一回も摘芯せずに育てていたものです。
(2017年7月16日)
鉢に移してから10日ほど経って、バジルの先端部分に花芽が出て来ました。
脇枝も伸びてきていますが、そのまま放任します。
草丈は地上部が60cmぐらいに成長しています。
花芽を拡大してみました。 バジルは成長初期では2枚の対の葉をつけながら幹を伸ばし、さらに幹と葉の付け根からも脇芽が伸びて、 同じように葉をつけながら脇枝を次々と伸ばして行きますが、5〜6段の葉をつけたあたりからの 先端には葉ではなく、写真のような花芽が出て来ます。 出始めの花芽は、小さな萼のようなものが段々に重なってピラミッド状になっています。
(2017年7月25日)
花芽が出てから9日目の写真です。
株の先端に出て来た花芽は長く伸び、既に10cm以上になっていて、
重なっていた萼の間隔が縦に離れて、下のほうから白い花が咲き始めました。
草丈は地上部が約70cm以上になりました。
先端を拡大してみました。 花の段と段の間隔は1cm以上あり、段数は10段以上あります。 一つ一つの段には、段あたり6個ほどの白い花が放射状に外側に向かって咲いています。 花は下の段から徐々に上のほうに咲き出しています。 また、写真でもわかると思いますが、すぐ下の脇枝の先端にも花芽が出て来ました。
(2017年8月5日)
花が咲き出してからさらに10日ほどで、最上段まで花が咲きました。
下の方の段の花は既に散っています。
また、すぐ下の脇枝から出ていた花芽も長く伸びて次々と咲き始めています。
(2017年9月3日)
9月に入り、脇枝に出来た花芽も含めてすべての花が咲きました。
特に最初のほうに花が咲いた場所の茎や萼の部分は、緑色から徐々に茶色くなってきています。
(2017年9月24日)
9月の終わりに近づくと、バジルの花のほとんどは散ってしまいました。
既に茶色くなっている茎も10本ほどに増えています。
よく見ると、茶色くなった茎の萼の房のような部分から、 黒色の小さなバジルのタネがこぼれて下の葉の上についていますので 今日はタネを採取します。
花が散ったあとの茶色くなっている茎を10本ほど取りました。 タネは各段の房の中に花の数x数個ずつ入っていますので、段の一番下あたりで剪定バサミなどで切り落とします。 この時、揺らし過ぎるとタネがこぼれてしまうので、なるべく振動などを与えないようにします。
採取した花の茎からタネを取るには、タネが入っている一番下の段から上に向かって手でそぎ落とします。 乾燥していると簡単に取れますので、タネを採取するのは天気が良い日がおすすめです。
そぎ落としたタネが入っている殻を手で軽くもみほぐしながらタネを完全に殻から出します。 この時、あまり強くもんでしまうと、タネが割れてしまうことがあるので、 気を付けてタネを取りだします。
バジルのタネが出てきたら、息を吹きかけながら殻を吹き飛ばせば、後に黒いバジルのタネが残ります。 あまり強く吹きかけるとタネも飛んでしまうので、加減しながら行って下さい。
タネだけになりましたら、ビニール袋などに入れて湿気がない場所に保管すればOKです。 これでバジルのタネの採取が完了しました。このタネを翌年植えれば、またバジルを栽培することが出来ます。
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