バジルをタネから育てる(地植え)|ハーブ栽培記録


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■バジルをタネから育てる(地植え)

バジルをたくさん植える場合には、ちょっと手間はかかりますが、苗を購入するより種(タネ)から育てたほうが効率的です。 以前はタネをまいて鉢植えで育てましたが、今回は、バジルのタネをまいて作った苗を地植えしてみたいと思います。 また、タネから苗を作るときに、少ないポットで数多く効率的にタネを植える方法などもご紹介致します。

購入したバジルのタネの写真 2017年5月12日 (2017年5月12日)
バジルのタネを買って来ました。 近くのホームセンターで200円ほどでした。

1つのポットを4つに仕切った写真 2017年5月12日 ポットを用意し、市販のタネまき用の土を入れ、バジルのタネをまきました。 今回は16株を植えてみたいと思っていますので、最終的に16本以上の苗を作らなければなりません。 通常は、苗の数だけタネ植え用のポットを用意すれば良いのですが、小さなポットとはいえ、それだけの数のポットはそれなりに場所を取ります。 特にマンションのベランダなどで家庭菜園をしている方などは、スペースに苦慮する場合もあるかと思います。

今回は、ポットの数を節約する為、ポットを4つに仕切り、1つのポットで4本の苗を作ってみたいと思います。 仕切る理由は、苗の根が他の苗と絡まらないようにする為です。 使う仕切りは、クリアファイルをポットの断面の形に切り、さらにそれを中心から2つに切り、それを2組(4枚)を中心でテープで貼り合わせて仕切りを手作りしました。 それをポットに入れて、4つの仕切られた場所に土を入れてタネをまきました。

バジルのタネをまいた写真 2017年5月12日 仕切られた1区画ごとに10粒ほどのタネをばらまきました。 バジルは発芽に光を必要とするので、土はかけずに軽く抑える程度にします。

バジルのタネをまいて水を与えた写真 2017年5月12日 バジルのタネをまいたら、タネが流れないように霧吹きなどで水を与えます。 バジルのタネは水を含むと、乳白色のゼリー状のものが出てきてタネを包み込みます。

バジルのタネをまき終えた写真 2017年5月12日 最後に土が乾かないように、受け皿に水をタップリ入れ、土が水を吸い上げてタネが乾かないようにしておきます。 後は芽が出るまでは、明るい日陰に置きます。


バジルの芽が出た写真 2017年5月17日 (2017年5月17日)
バジルのタネを植えて5日目で芽が出て来ました。 芽が出そろったら日光に当たる場所に移します。


バジルの芽が育ってきた写真 2017年5月22日 (2017年5月22日)
さらに5日経って二葉が出そろったところで、今日は最初の間引きを行ってみます。 バジルの苗は、大きくなるに従って間引きを繰り返し、最終的には1本の苗にします。

バジルの苗を間引いた写真 2017年5月22日 間引きは、小さな芽や、元気のない芽を半分ぐらい引き抜いて、各区画に元気な芽を5本ほど残すようにしました。 まだ芽が小さいので、指やピンセットなどで芽を引き抜けばOKです。


バジルの苗が育ってきた写真 2017年6月1日 (2017年6月1日)
その後に先日2回目の間引きを行い、1区画に3本の苗を残しました。 それからバジルはまた育ってきて、本葉も大きくなってきましたので、 今日は最終的に1区画に1本の苗にしたいと思います。

バジルの苗を一本に間引いた写真 2017年6月1日 なるべく元気なバジルの苗を1本残して、あとは根本付近でハサミでカットして間引きます。 これぐらい苗が大きくなると根が張っていますので、引き抜くと残したい苗の根も痛めてしまうので、 間引く苗は必ず根本付近でカットするようにして下さい。 後は、定植するまでこのまま苗を育てます。


バジルの苗が出来た写真 2017年6月15日 (2017年6月15日)
先日1区画に1本立てにしたバジルの苗も、本葉が2節以上出てきて、定植できるまで大きくなりました。 出来ればもう少し大きくしたかったのですが、今回は1つのポットを4分割していますので、このぐらいで定植してみたいと思います。

バジルの苗を植える場所に穴を掘った写真 2017年6月15日 今回は地植えしますので、 土は2週間ぐらい前に、腐葉土と元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでよく耕しておきました。 まず、定植したい場所に植え込み用の穴を掘ります。 これは苗の土の部分がスッポリ入るぐらいに掘ればOKです。 間隔は20cmぐらいにしました。

バジルの苗をポットから取り出した写真 2017年6月15日 バジルの苗をポットからそっと取り出し、1区画ごとに苗をバラします。

バジルの苗を植え付ける写真 2017年6月15日 取り出したバジルの苗は、根を崩さないように気を付けながら、穴の中心に入れ、土の高さを苗の土を合わせるように調整しながら、周りに土をかけます。

バジルの苗の全てを植え付け終えた写真 2017年6月15日 バジルの苗を全て植えました。 あとは水をタップリと与えます。

バーミキュライトを敷き詰め、バジルの葉に泥はねが起きないようにした写真 2017年6月15日 最後に、土の上にバーミキュライトを敷き詰め、強い雨の時に泥はねが起きないようにしておきます。 特に苗が小さいうちは、泥はねが起きると、葉が汚れて病気になったり葉が枯れたりするのでその対策です。


定植後のバジルが育ってきた写真 2017年7月1日 (2017年7月1日)
バジルの苗を植え付けてから2週間経ちました。 バジルは定植すると成長が早くなり、写真のように育ちました。 今日は、収穫を兼ねて摘芯してみたいと思います。

バジルを摘芯した写真 2017年7月1日 バジルは、下から葉の3節ぐらいの上で本幹をカットして摘芯する事で、その下の葉の付け根から出る脇枝の成長が早くなりますので、 最終的に葉を多く収穫する事ができるようになります。 脇枝が成長してきたら同じように収穫を兼ねて摘芯を繰り返します。

バジルの摘芯部分の写真 2017年7月1日 摘芯した部分の写真です。 すぐ下の葉の付け根からは既に脇枝が成長していますし、その下の葉の付け根からも脇枝が成長しているのがわかります。 このように脇枝がある程度伸びてきている部分の元の幹についている葉も収穫し、株全体の風通しを良くしておきます。 まだ脇枝が小さいものは葉を切ってしまうと脇枝の成長が悪くなりますので、少なくとも脇枝の枝の部分が2〜3cm以上伸びているような部分についている葉を収穫します。


1回目の摘芯してから2週間経った写真 2017年7月14日 (2017年7月14日)
バジルの1回目の摘芯から2週間経ち、脇枝が成長してきましので、今日はこの脇枝を収穫を兼ねて摘芯してみたいと思います。

2回目のバジルを摘芯した写真 2017年7月14日 脇枝から1節残してその上からカットして収穫しました。前回と違って脇枝は複数ありますし、 その下からも伸びている脇枝も摘芯しながら収穫しましたので、大きめの容器いっぱいに収穫できました。 今回のように大量にバジルを収穫した時には、バジルペーストや乾燥バジルにして保存することで、シーズンが終わったあとからでもバジルを利用する事が可能となりますのでおすすめします。


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