ハーブ栽培TOP > 青じそ(大葉)の育て方 > 青じそ(大葉)の苗のほぐし方
青じそを家庭菜園などで育てる場合には、一般的にはタネをまくか、苗を購入するなどして育てますが、
タネから育てるのは時間がかかりますので、苗を購入するのが手軽です。
苗を植える場合、もし、青じそを複数の株で育てたい場合には、育てたい数の苗を入手することになりますが、
園芸店などで売っている青じその苗は、1つのポットに複数の苗が出ているのが普通です。
少なくとも3本とか、多いと10本ぐらいの苗が1つのポットから育っていたりします。
苗を植える場合には、1つのポットの苗は、鉢植えでも地植えでもポットから取り出してそのままの状態で植えたあと、
なるべく大きく元気な苗を残して、あとの苗は根本からカットして間引きし、1本立てにするのが普通です。
市販されている苗の多くが、ほぼ中心に複数のタネをまいているため、
土の中では複数の苗の根が絡まっているので、間引く時に引き抜くことや株分けする事が出来ない為です。
もちろん間引いてカットした苗はそのまま食べる事もできますし、挿し芽(挿し木)で育てる事も可能ですが、
もし、苗に根をつけたままで1本1本にバラす事が出来るとすれば、1つの苗から複数の苗を取得できます。
今回は市販されている1つの苗から複数の苗を根をつけたままでほぐす方法をやってみたいと思います。
(2017年4月16日)
近くの園芸店で、青じその苗を1つ150円で購入しました。
苗を購入する時に、なるべく元気な苗が多いもの選びました。
苗の数を数えると、このポットには6本の苗が育っています。
それでは作業に入ります。青じその苗をポットからそっと取り出して洗面器やバケツなどの中に入れ、その中に水を入れます。 水は苗の根の部分がスッポリと全体が浸かる深さまで入れて下さい。
青じその根の部分を水の中に入れ、ゆらゆらと揺らしながら、根の部分についた土を流すように取ります。 この時に、根を強く掴んだりしないようにやさしく行います。
しばらくすると、だんだん根から土が取れてきます。 土で水が濁ってしまうので、時々水を換えながら根から土が全部落ちてしまうまで続けます。
写真のようにほとんどの土が落ちてしまうまで続けたら、 今度は、青じその根の部分が良く見えるように綺麗な水の中で、 なるべく端のほうの苗の根本付近の茎部分を掴み、ゆらゆら揺らしながら根をほぐして行きます。 コツとしては、根の部分は絶対に水の中から出さない事です。 水から根の一部でも出ている状態で力がかかると、根がほぐれずに切れてしまいます。 もちろん水の中でも強く引っ張ったりすると根が切れてしまいますので、 力を加減しながら行います。
最初の苗をほぐすのが一番難しいですが、根気よく水の中で揺らしながらほぐして行きます。
もし、ほぐすのが難しそうな場合は、ほぐす苗を変えてやってみます。
ほぐし易い根を見つけ、その苗からほぐしてやれば、だんだん根がほぐれてきます。
写真は最初の苗の根をほぐした直後です。
続けて、2本目、3本目と根をほぐして行きますが、
だんだんほぐし易くなってきますので、全ての根をほぐして下さい。
全ての青じその苗の根がほぐれました。 ほぐした苗は、定植するまで、根の部分が水につかった状態にしておきます。 定植はすぐに行います。
今回は地植えしたいと思いますが、鉢植えでも基本的には同じです。
植える土には前もって腐葉土と、元肥として緩効性の化成肥料を混ぜてよく耕しておきます。
植える場所に根の部分が全部入るような穴を掘り、その中心に根を傷つけないように注意しながら青じその苗を入れ、まわりに土をかけて植え付けます。
今回は6本の苗をほぐしましたが、このうち、なるべく大きな3本の苗を植えてみます。
植える時の注意点としては、直射日光が当たる場所に植える場合には、
曇りの日か、夕方など、日が沈んでから行います。
植えたばかりの苗は、根が安定していないので、すぐに日光に当たってしまと株が弱ってしまう事がある為です。
必要な場合は遮光ネットなどで遮光するのも良いでしょう。
鉢植えの場合は、植えつけ後、1週間ぐらいは日陰で管理すればOKです。
植え付けたあと、株の回りにバーミキュライトをまいて、雨などで土跳ねしないようにしました。 最後に水をタップリと与えて植え付けは終了です。 残った青じその苗3本は、失敗した時の予備として、根付いたのを確認できるまで、とりあえず庭の隅に植えてあります。
(2017年5月1日)
根をほぐした青じそを植えてから2週間ほど経ちました。
3本ともに問題なく根が安定したようで、成長し始めました。
ちなみに、予備で庭の隅に植えていた残った3本の苗も問題なく成長しているのですが、
3本の定植株が問題ないようですので、そちらは料理に利用したいと思います。
(2017年5月18日)
青じそを植えてから1ヶ月を超えまして、青じそもすくすくと育ってきましたが、
脇枝も成長し、葉が大きくなっているものもあるので、今日は収穫を兼ねて、摘芯してみたいと思います。
写真の左側から大きな苗を植えたので、特に一番左のは成長が早いです。
まず大きな葉を収穫しますが、地上から2節ぐらいまでと頂点から2節ぐらいの葉は残して、既に脇枝が出ている本幹部分の大きな葉を収穫しました。 また、頂点部分を摘芯しました。
また、脇枝も成長していましたので、脇枝の先端も摘芯しました。 摘芯をすることにより、その下の葉の付け根からさらに脇枝が出てきますので、葉を多く収穫できるようになります。
(2017年6月22日)
前回摘芯してから1ヶ月以上経ちまして、青じその株も一段と大きくなりました。
この間、その都度必要な分だけ葉を収穫していましたが、
消費が追い付かずに茂ってしまいました。
このままだと風通しが悪くなり、病気や害虫が付きやすくなりますので、
今日は葉の収穫と同時に風通しを良くしておきたいと思います。
まず、葉の収穫ですが、ある程度の大きさ以上のものを全て収穫しました。 数えてみたら120枚以上収穫出来ました。 消費しきれない分は、乾燥青じそにでもしておきたいと思います。 その後、株の下の方や、中心付近にある小さな枝や葉もカットして風通しを良くしました。 このように時々、株全体の風通しを良くしておくことは、今後の青じその成長を良くする事にも繋がります。
(2017年8月10日)
青じその苗をほぐして植えてから4ヶ月近く経ちました。
前回ご紹介してから薬味として利用するだけでは消費しきれないほど旺盛に育っていて、
最近は10日毎に大量収穫と枝の剪定を行っています。
前回大量収穫してからまだ8日しか経っていませんが、それでも写真のように、3つの株の境がわからないほどに茂っています。
今回の写真は、手前に(今回の写真では青じその奥の方に)ミニトマトやオクラを植えたのが育ってきまして、
それが邪魔になり、仕方なく逆方向から撮りました。
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