ウコギの葉は、ウコギごはんや天ぷら、おひたしなどの料理に使う事ができますが、
いずれも若葉のやわらかい部分を使います。
しかし、ウコギが育って行くにつれて、枝が混んで来たり、
土から新しい茎(シュート)が育って来たりした時に、少なからず剪定が必要になります。
しかし、そのころの葉は、先端を除いては既に硬くなっていて、
上記のような料理には向きません。
そんな時はウコギ茶に利用することをおすすめします。
ウコギ茶というと、ウコギの根の皮を使ったものが有名ですが、
今回は、多少硬くなってしまった葉でも利用できるウコギ茶(ウコギリーフティー)を作ってみます。
(2015年10月04日)
10月にもなると、ウコギの葉のほとんどは硬い葉になっていますが、
これから冬にかけて葉が枯れて落ちてしまうだけなので、
その前に今の葉を使ってウコギ茶を作ります。
ウコギの葉を摘み取りました。
剪定した枝の場合は、全ての葉を枝から摘み取れば良いのですが、
今回は、剪定するわけではないので、枝から葉を直接摘み取ったのですが、
いくら葉が枯れて落ちてしまうからといって、
全ての葉を摘み取ってしまうとウコギは新しく葉を出そうとして株が疲労してしまうので、
所々の葉を摘み取ります。少なくても3分の2以上の葉は残して下さい。
なるべく汚れや枯れなどがないきれいな葉を収穫すれば良いと思います。
ウコギ茶は、葉を乾燥させて作りますが、
今回は自然乾燥ではなく、フライパンを使って
そのまま焙煎して香ばしいウコギ茶を作ってみます。
ウコギの葉はよく洗ったあと、水けを拭きとり、
葉をバラバラにしてから大きな葉は2つか3つにちぎって分割してからフライパンに入れます。
フライパンには油などは入れずにそのまま乾煎りします。
葉の量にもよりますが、強火だと焦がしてしまう恐れがあるので、
中火ぐらいで、深く焦がしてしまわないように火とフライパンとの距離を調節しながら菜箸などでかき混ぜながら焙煎します。
葉がだんだん茶色く変わってきますので、全体がきつね色になってきたら火を止めて出来上がりです。
少しぐらい緑の部分があっても葉が完全に乾燥していれば良いです。
焙煎が浅いと少し渋みがあり、焙煎が進み過ぎると苦みが出てきますので、
味と香りが自分に合った焙煎状態を探してみてください。
焙煎した葉は、ガラス瓶などに入れて保管します。
乾燥状態を保てば1ヶ月ぐらいは大丈夫だと思いますが、時間が経つにつれて風味が落ちて行きますので
なるべく早く飲んで下さい。
ウコギ茶は、適量を急須に入れ、熱いお湯を入れて数分待てば、写真のような水色になりますので、
おいしくいただけます。
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