ハーブ栽培TOP > スペアミントの育て方 > スペアミントを挿し芽(挿し木)で増やす
スペアミントは株分けや挿し芽で簡単に増やす事ができます。
いままでタネからスペアミントを育てた事がありましたが、香りがいまいちでした。
しかし、数年前に苗から育てていた株があるのですが、この株の香りはすばらしく、
株分けなどでずっと継続して栽培してきました。今回はその株を使って挿し芽をしたいと思います。
(2013年5月26日)
写真のスペアミントが香りが良い株です。
香りが良い株をずっと存続して育てるには、株分けか挿し芽で増やさなければなりません。
花を咲かせてタネを取ることもできますが、ミント類は交雑しやすく、
他の種類のミントの花粉でタネができてしまうと、そのタネから育てたミントは香りが違ってきてしまいます。
新しく勢いの良い茎を根元から1節ぐらいを残してカットします。
(カットした状態で葉が出ている節が3節以上ある茎にして下さい)
次に一番下の葉をカットしますが、この時に茎を傷つけないように注意しながら葉だけをハサミやカッターで落とします。
もし葉の節の間隔が短いようならその上の葉もカットして下さい。
そしてさらにその上の葉は1節〜2節ぐらい残して、そこから上の茎もカットしましょう。
全体の長さが10〜15cmぐらいで整えるます。
写真のような挿し芽用の挿し穂が完成しました。
挿し穂ができたらすぐに挿し芽せずに1時間以上水に挿して水を吸わせます。
今回は、そのまま水に挿して数日置く事で、水の中で発根させたいと思います。
水を吸わせてすぐに挿し芽をする事も可能なのですが、
水の中で根を出させてから土に植えるようにする事で失敗する確率がグッと減るからです。
挿し穂は、根が出た時にわかりやすいように透明のガラスの容器に入れました。
水は、葉を落とした節が水につかるように調整します。
水に挿した挿し穂は室内などの日の当らない場所に置き、根が十分に出揃うまで数日待ちます。
水は毎日替えて下さい。
(2013年6月5日)
スペアミントの挿し穂を作ってからちょうど10日目です。
実は水に挿して3日目ぐらいから根が出始めて10日経つとこんなに伸びています。
根は、一番下のカットした部分と葉をカットした節の部分から多く出ているのがわかります。
よく見ると、葉をカットした節から下には根が伸び、
節から上には新しい脇芽が成長していました。
根はこれぐらい伸びていれば土に植えても失敗する事は少ないと思います。
挿し穂は一度ポットなどである程度成長させてから定植するのですが、
今回は既に根が出ているので8号鉢にそのまま植えたいと思います。
ミントは繁殖力が強いので、8号鉢に1本でかまわないのですが、
今回は作った3本をすべて1つの鉢に植えたいと思います。
鉢の上から数センチ下まで土を入れ、間隔を空けてバランスを取って挿し芽を植える為の穴を作ります。
土は園芸店などで売っているハーブ用の土が手軽でよいですが、
ミントはある程度水はけが良ければ、どんな土でも大丈夫だと思います。
一番下の葉をカットした節の部分が土の中に隠れるぐらいにして、
上にある葉が土につかないような高さに整えて植えるようにします。
根は取れたりしないようにそっと土の穴の中心に置いてまわりから土をかけて行きます。
土をかける時には、根を傷めないようにあまりギュッと上から押さえつける事はせずに、
軽く上から押さえつける程度にします。
最後に下からしみ出るぐらい水をタップリと与え、
根が落ち着くまで数日は日陰に置きます。
数日経って挿し芽した苗が元気な事を確認してから日の当たる場所に移動します。
(2013年6月15日)
スペアミントの挿し穂を鉢に植えてから10日経ちました。
水の中で葉の節から伸びていた脇芽は、もう苗よりも上に伸びています。
また、地上部の葉の付け根から出ていた脇芽も成長しています。
完全に根付いている事がわかります。このように水の中で発根させてから植えると失敗する事はほとんどありません。
(2013年6月28日)
スペアミントの挿し芽をしてから23日目です。
元株から挿し穂を作ってから1ヵ月ちょっと経っています。
もう元株に負けないぐらいに成長しています。
このぐらいになるともう収穫できるでしょう。
スペアミントは土から葉の節を一つ残してその上から収穫して行くと、
脇芽が出てどんどん葉が茂って行きます。
1.スペアミントを植木鉢で苗から育てる
2.スペアミントを種から育てる
3.スペアミントを挿し芽(挿し木)で増やす