ハーブ栽培TOP > ペパーミントの育て方 > ペパーミント(ブラックペパーミント)を地植えで放任する
2010年に苗から育てているブラックペパーミント(以下ペパーミントと呼びます)ですが、 今回は地植えで、しかも放任して育ててみたいと思います。 家庭菜園でペパーミントを育てる目的としては、葉を利用するのが多いと思います。 必然的に、葉を収穫するので、茎をカットすることになるわけですが、 その場合、あまり背丈は大きくはなりません。 これを収穫をせずに、そのまま放任して育ててみたいと思います。 放任で育てると株が大きくなるので、地植えで育てます。
(2017年4月20日)
春になって暖かくなってきましたので、ペパーミントが成長してきました。
まず、このペパーミントから挿し穂を作って、挿し木で苗を作りたいと思います。
背の高めのペパーミント2本を15cmぐらいにカットしました。
これを水につけて水の中で根を出してから定植させたいと思います。
茎の下の方の葉を3節ほど摘んで、挿し穂を作りました。
挿し穂を作る時に、よく上のほうは摘芯して生長点を取り、挿し穂になるべく負担をかけずに葉の付け根から脇芽を伸ばしたりしますが、
今回は放任して育てる目的があるので、生長点は摘まずにそのまま発根させたいと思います。
挿し穂が出来たら容器に水を入れ、茎の下半分が水の中につかるようにして、根が出るまで日陰に置いて管理します。
(2017年5月1日)
ペパーミントの挿し穂を水に挿してから10日ほど経ちまして、挿し穂の茎から白い根が出て伸びだしてきました。
写真のように、根は4〜5cmぐらい伸びています。
これぐらい根が出ていれば、失敗する確率はグンと減りますので、今日はペパーミントを定植してみたいと思います。
植える場所としては、ペパーミントは日光を好みますのでなるべく日当たりが良く、水はけが良い場所にします。
予め植える場所には2週間ほど前に、腐葉土と緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきました。
そこに植え込み用の穴を掘ります。
場所はそんなに広くはないので、最終的には1本立てにしますが、
今回は予備として合計2本を定植したいと思います。
掘った穴にペパーミントの苗の根の部分が隠れるようにいれ、周りに土をかぶせます。
この時に、根を傷めないように、そっと土を入れます。
その後、水をタップリと与えます。
最後に、強い雨などで泥はねが起きにくいように、株の回りにバーミキュライトをまきました。
株が小さいうちは、葉に泥が付くと病気になったり葉が枯れたりすることがあるのでそれを防止する効果があります。
あとはこのまましばらく育てます。
(2017年5月12日)
ペパーミントを定植してから10日以上経ちまして、根も活着したようで苗が成長し始めました。
2本植えた苗のうち、写真でいうと上の苗のほうが、成長が良いようなので、最終的に上の苗にしたいと思います。
まだ2本の苗は干渉する大きさではないので、とりあえず下の苗は間引くまでしばらく収穫に利用したいと思います。
下の苗の葉の節を2つほど残して茎をカットして収穫しました。
(2017年6月2日)
ペパーミントを定植してから1ヶ月経ち、株は大きく生長しました。
一見、1つの株のように見えますが、先日葉を収穫した下の株から脇枝が伸びていてそのように見えるだけです。
今日も下の株から葉を収穫します。
下の株の脇枝の成長している部分をカットして収穫しました。
このぐらいになると根がお互いに干渉してくるので、下の株は近日中に掘り起こします。
(2017年6月11日)
今日は、2本あったペパーミントの株を1本立てにしました。
収穫していたほうの株は別の場所に植え替えて、収穫用の株として育てます。
残ったこの株はこのまま放任して育ててみたいと思います。
しかし、既に背丈は50cm以上になっており、株の下のほうの脇枝も成長しているので、ちょっとした風が吹いても倒れないように支柱を立てました。
株の下からはランナーが伸びだしています。
(2017年6月25日)
ペパーミントを定植してから2ヵ月足らずですが、背丈はちょうど1mになりました。
写真の支柱は120cmのものですが、そのうち地中に20cmぐらい入っていますので、地上部はちょうど1mです。
この支柱でも足りなくなってきたので、今日はもっと長い支柱に交換したいと思います。
株の下のほうから伸びている脇枝も長くなって安定しないものが出てきています。
支柱は1m80cmのものに交換しました。
また、下のほうから伸びている脇枝には細い60cmの支柱を数本立てて支えるように整えました。
(2017年7月25日)
ペパーミントを定植してからもうすぐ3ヵ月ですが、現在背丈はちょうど1m60cmに届きそうです。
(写真の支柱は180cmのものですが、そのうち地中に20cmぐらい入っていますので、地上部はちょうど1m60cmです)
ペパーミントは主茎の先端と各枝の先端に、既に花が咲いています。
また、特に下の方の脇枝が1m以上に伸びていて、スペースの関係で、脇枝にも細い支柱を立てて、上に誘引している状態です。
実はペパーミントの右隣にはバジルが植えてあり、既にペパーミントの枝葉がバジルの上にかかって日陰になっていますので、
ミントの花も咲いたことだし、この先は生長してもゆるやかになって行くと思われますので、今回は目的達成ということで、今日は、ペパーミントの株を刈り取りたいと思います。
これは先端に咲いたペパーミントの花です。
淡いピンクの小さな花の集合体になっています。
株の下方とは違い、上の方の茎は細くなっています。
この写真は、脇枝の先端に咲いたペパーミントの花です。
脇枝の葉の付け根から出ているさらなる脇枝の先端も花芽に変化しているものが沢山あります。
ペパーミントを根元からバッサリと刈り取りました。
主茎の根本は直径1cmぐらいに太くなっていて、さらに主茎の各葉の付け根から脇枝が大きく伸び、さらに脇枝の葉の付け根からも脇枝が伸びているので、
特に茎の下の方は直径にすると2m以上に広がっている状態になっていました。
ペパーミントを刈り取った後の写真です。
茎は根本からカットしましたので、見えているものは、全て茎下の地面の中から地上に伸び出したランナーです。
ペパーミントの株を引き抜いてみました。
根元を掴んでそのまま力任せに引き抜いたので、根は途中で切れていると思いますが、ランナーのほとんどは引き抜かれた状態です。
土の中のランナーも出てきましたので、茎や枝のように見えるもののほとんどはランナーです。
今回は、ペパーミントを花が咲くまで放任して育ててみました。
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