ハーブ栽培TOP > ガーリック(にんにく)の育て方 > ガーリック(にんにく)を球根から育てる
ガーリック(にんにく)は、9月から11月ぐらいまでに植えると、
冬になる前に芽が出てある程度成長し、そのまま冬越しして春になるとどんどん成長し、
6月ぐらいには収穫できるので、秋から春にかけて栽培できるハーブとなります。
栽培は種球にする球根を1片ずつに分割したものを植えるのが一般的です。
種球は夏の終わりぐらいから秋にかけて園芸店などで販売されていますので、入手しやすいとおもいますが、
今回は普通のスーパーで売っている食用ガーリックを植えてみたいと思います。
スーパーで売られているガーリックのものには、芽が出てこないものもあるので、やってみないとわかりませんので
念のため数種類を植えてみたいと思います。
(2016年11月14日)
近くのスーパーで売っていたガーリックです。2種類あったのですが、
どちらも原産国として中国と記載されておりました。
左側は3個入って298円、右側のガーリックは球根が一回り大きなもので1個入りで198円でした。
今回はこの2種類のガーリックを植えてみます。
それぞれガーリック全体を包んでいる薄い皮をむいたあと、手で丁寧に1片ずつに分けます。
ガーリックの品種にもよりますが、1つの球根には6片から十数片ぐらいありますので、
傷などをつけないように丁寧に分けて下さい。
今回の球根は12から14片ありましたのでなるべく大きなものを植えたいと思います。
1片ずつに分けたものはそのまま植えますので皮はむく必要はありません。
今回は庭に植えてみたいと思います。
植える場所としては日当たりが良く、水はけが良い場所に、
植える2週間ほど前までに軽く耕し、腐葉土と化成肥料、苦土石灰を混ぜておきます。
植える場所に10cmほどの深さの溝を作り、ガーリックの種球を1片ずつ根があった方向を下にして
15cmぐらいの間隔で置いてから土をかけました。
福地ホワイト六片のような大きなガーリックなら15cmぐらいの深さの溝がよいと思いますが、
今回はそれほど大きくなかったので10cmぐらいの深さで良いと思います。
2種類の種球があったので、それぞれ1列ずつ同じ種類のガーリックを8片ずつなるべく大きなものを選んで植えました。
写真でいうと上のほうは小さいほうのガーリック、下の方が大きい方のガーリックです。
プランターなど鉢植えにする場合は、少し深めのプランターを用意して同じように植えればOKです。
ガーリックは黒マルチシートで覆ったほうが保温性や病気になりにくいなどの利点がありますが、
今回は黒マルチシートは使わずに植えてみることにしました。
土をかけたあと最後に水をタップリ与えればガーリックの植え込みは終了です。
(2016年11月23日)
ガーリックの種球を植えてから9日目に気が付いたら土の上に芽が出てました。
この芽の大きさだと1週間ぐらいで芽が地上に出たと思われます。
芽が出たのは一回り大きなほうのガーリックで、不揃いながらも8片全てが地上に芽を出していました。
しかし、小さいガーリックの方はまったく芽は出ていません。
(2016年12月6日)
ガーリックの芽が出てから2週間経った写真です。
15〜20cmぐらいに育っています。
しかし、まだ小さいほうのガーリックはまったく芽が出ておりません。
小さいほうのガーリックは芽がでないのかも知れません。
(数日前に強い風が吹いて落ち葉がいっぱい落ちてしまいました)
(2016年12月20日)
ガーリックを植えてから1ヶ月と1週間経ったところで、
見えにくいですが、やっと小さいほうのガーリックの芽が出て来ました。やはり8片全てから芽が出てきています。
実は小さいほうの芽の1つが、どこかの猫に踏まれて折れてしまいましたので、
猫よけに支柱の棒を立ててみました。
大きなガーリックの芽が出てから1ヶ月遅れで出て来た小さなほうのガーリックの芽のアップです。
まだ3cm〜4cmぐらいの大きさです。
(2017年3月6日)
ガーリックを植えてからもうすぐ4ヶ月です。背丈は60cm以上になっています。
後から出て来た小さい方のガーリックも同じぐらいに成長しています。
(2017年5月9日)
ガーリックを植えてから半年ほど経ちました。ガーリックはその後も成長を続けていましたが、ここ最近はあまり成長せず、下の葉のほうから枯れかかってきました。
これからがガーリックの球根が大きくなる時期となります。
(2017年5月23日)
ガーリックの成長が止まってから下葉のほうから枯れてきましたが、2週間ほどで枯れてくるスピードが速くなってきました。
少し前からガーリックの花芽(花茎)が伸びだしていましたが、今日はこの花芽を摘んでおきます。
ガーリックの球根は今が成長期ですので、花を咲かせてしまうと球根が大きくなりにくくなります。
花芽の途中にある節のようなものが花になる部分ですので、その下あたりでカットすればOKです。
この花芽は、にんにくの芽としてスーパーなどでも売られているもので、
炒め物なのに利用出来ますので、捨てずに料理に利用します。
にんにくの球根を収穫する目的なら、このように花芽が出てきたらなるべく早めに摘んでおきましょう。
(2017年6月3日)
6月に入り、ガーリックの葉も半分以上が枯れてきましたので、今日はガーリックを収穫したいと思います。
収穫は、なるべく天気の良い日に行います。
ガーリックの収穫は、茎の根本付近をつかんで引き抜けば収穫出来ます。
もし、土が固くて茎が切れてしまう場合にはスコップなどで掘り出せば良いでしょう。
その場合にはガーリックを傷つけないように、なるべく外側からスコップを入れます。
収穫後は、土の上にしばらく放置し、ガーリックの球根についている土を乾かしてから土を軽く落とします。
その後、球根から上に15〜20cmぐらいの所で茎をカットします。
写真の左側が種球が大きなほうから収穫したガーリックで、右側が種球が小さなほうから収穫したガーリックです。
球根も全体的に種球が大きなガーリックから収穫したほうが大きくなっています。
また、小さな種球のほうのガーリックは、芽が出るのが遅かった分、少し収穫時期が早い状態でしたが、種球にでもしない限り、食べるのには特に問題はありません。
収穫したガーリックは、そのまますぐに料理に使うとおいしくいただけますが、
根を切って、茎を紐などで結んで軒先などの日陰で風通しの良い場所に吊るし、数週間ほど乾かせば保存も出来ます。
もちろんこの保存したガーリックを種球として今年の秋に植える事も可能です。
実は収穫後にカットしたガーリックの茎は、料理に利用する事が出来ます。
茎の表面近くは枯れていますが、中心部はまだ元気な茎も多いので、上の葉が枝分かれしているすぐ下ぐらいでカットし、
表面の皮をむけば、茎も炒め物などに利用する事が出来ます。
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