ハーブ栽培TOP > クレソンの育て方 > クレソンを挿し木で増やす
昨年植えたクレソンが育ってきたので、今回はクレソンを挿し木で増やしたいと思います。
クレソンは、茎の途中の葉の付け根あたりから、白い根を数本出しながら横に這うように育ちます。
根が土や水に当たると、根が成長してそこからまた脇芽を伸ばして行きます。
茎の途中から出ている根は、土や水に接触しない場合でも、強い直射日光などに当たらなければ、
空気中でもそのままの状態を保ちますので、そのような根が出ている茎の途中をカットして植える事により、
挿し木で簡単に増やす事ができます。
(2017年1月30日)
写真は、昨年5月にタネを植えて室内で育てているクレソンです。
クレソンは気温が10度から20度の間ぐらいが元気に育つので、冬の室内がちょうどその気温に合うせいか、
寒くなってくるにしたがって元気になってきました。
今日はこのクレソンの伸びている茎を使って挿し木をしてみたいと思います。
クレソンの伸びている茎を持ち上げてみました。茎の途中の葉の付け根から白い根が出ているのがわかります。 このようにクレソンは、横に這うように伸びながら、途中から根を出して成長して増えて行きます。 このような根が出ている場所の下の部分の茎をカットして挿し穂を作ると、失敗しにくい挿し穂となります。
クレソンの親株から伸びている茎の途中からよく根が出ている場所のすぐ下あたりで茎をカットしました。 カットした茎はそのまま挿し穂として土に挿し木しても大丈夫ですが、 1時間ほどコップなのに水を入れてそれにつけて水を吸わせておくと、より失敗する事が少なくなります。 (※水の中で根を成長させてから定植する方法もやりましたので併せてご覧ください:クレソンを水挿しで増やす)
挿し穂は、一旦ポットに植えて、ある程度根が安定した後に定植させる事にしました。
ポットにバーミキュライトを入れて、その中にクレソンの挿し穂を2本ほど挿し、水をタップリと与えます。
コツとしては、挿し穂の下から2つ目の葉の付け根がバーミキュライトに埋まる程度に挿し木します。
その後は、受け皿に水を入れておいて下から吸い上げるようにしておけば大丈夫です。
バーミキュライトは雑菌が少なく、水持ちも良いので、今回はバーミキュライトに挿し木しました。
根が落ち着くまでは、太陽には当てずに、明るい日陰で管理します。
今回は真冬で、外は気温が下がりすぎる事があるので室内に置いておきたいと思います。
(2017年2月11日)
クレソンの挿し穂をしてから2週間近く経ちました。
根が落ち着いたせいか、挿し木した茎が成長してきました。
茎の途中から脇芽も出てきました。
写真は、茎の途中から出てきた脇芽です。
脇芽の下のほうには白い根も出ています。
挿し木した茎も長くなってバランスが悪いので、
今日は茎を途中からカットして摘芯しておきたいと思います。
クレソンの根本から数えて2つから3つ目の葉の脇芽が出ている上あたりからカットして摘芯しました。
続けてそのまま明るい室内で管理します。
摘芯した葉は料理などに使ったり、さらに挿し芽にして増やす事も出来ます。
(2017年2月16日)
先日摘芯してから5日ほどしか経っていませんが、脇芽が成長してきました。
定植する場合は、もう少し成長して、脇芽の茎が伸びて葉が十分ついた状態で行います。
(2017年2月25日)
先日摘芯してから2週間経ちまして、脇芽が成長してきましたが、
今回は定植させず、このポットのままで室内で育ててみようと思います。
室内で育てる場合には窓際などの明るい場所で育てます。
ポットが小さいままなので、脇芽がポットの外に長く伸びていますので、2回目の摘芯を行いました。
1回目と同じ要領で、脇芽から葉がついている2節ぐらいの上部でカットします。
このように、収穫を兼ねながら摘芯を続けて行きます。
(2017年3月11日)
2度目の摘芯してからさらに2週間経ちまして、脇芽が育ってきました。
この小さなポットでそだてているので、葉はそんなに大きくはならないとは思いますが、
それでもしっかりアブラナ科特有の辛味がありますし、葉も柔らかいのでおいしく食べられます。
肥料は水やりを兼ねて液体肥料を2週間に1回程度与えています。
今後は茎が伸びる毎に収穫しながら育て行けばよいでしょう。
(2017年5月15日)
現在の挿し木したクレソンの写真です。鉢が小さいながらも二週間ぐらいの周期で収穫を繰り返しながら育てていますが、
少し前から根が底からはみ出してきたので、今日は一回り大きな鉢に植え替えてみます。
このクレソンはキッチンの窓際にある狭いスペースに置いてあるので、
一回り大きい鉢といっても、ほんの少し大きいだけのものになります。
まず、伸びているクレソンの茎を収穫を兼ねてカットします。
収穫は、葉の2節ぐらい残してその上からカットすると新しい芽がまた伸びて来ますが、
何度か収穫を繰り返していると、古い茎と新しい茎が混みあって来るので、
時々、何本かは茎の根本付近でカットし、風通しを良くしてやります。
前回はバーミキュライトに植えましたが、今回は土を入れてみます。
新しい鉢に土を入れ、その中にクレソンを鉢からそっと取り出し、根を傷めないように気を付けながら新しい鉢の上に置き、回りに土を入れてます。
土は、地上に出ている茎が少し隠れる程度に多めに盛りました。
クレソンを植え替えたら、タップリと水を与えます。
あとはこのままキッチンの窓際に戻して植え替えは完了です。
(2017年6月26日)
土に植え替えたクレソンはその後も順調に育ち、現在は写真のようになっています。
この間、2度ほど収穫していますので、葉がだいぶ広がっています。
今後も同じように、葉が茂ってきたところから収穫をして行けば長い間収穫を続ける事が出来ます。
但し、これから夏にかけて気温が高くなるので、外出する時など、部屋の気温が高くなりような場合は、外の風通しのよい日陰などに移動しておきます。
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