ハーブ栽培TOP > コゴミの育て方 > コゴミを株から育てる
それではコゴミを実際に育ててみようと思います。
コゴミの若芽は山菜としておいしく食べる事が出来ます。
日本全国で育ちますし、多年草なので、家に数株あれば春の山菜として毎年楽しむ事ができます。
また、地下茎で増えるので、広い場所があればどんどん増やす事も可能です。
今回は、農家からコゴミの株を入手できたので、これを植えてみたいと思います。
(2015年5月3日)
コゴミの株は、水田の斜面に自然に群生しているものを農家から分けてもらいました。
5月に入っているので、もう葉が大きく開いておりました。
これだけ群生していると、コゴミの株は周りの株と地下茎で強く繋がっていて、さらに絡み合っているので、スコップで周りの地下茎を切断しながら掘り起こします。
コゴミの株を掘り起こした写真です。コゴミは地下茎でどんどん増えるので、1株でもよいかもしれませんが、 植え付けが失敗した場合を考えて、3株掘り起こしました。大きな株もありますが、比較的小さな子株もあります。 コゴミの株にはなるべく根に土を多く着けた状態のまま掘り起こしました。
(2015年5月5日)
コゴミを植える場所は、なるべく直射日光が当たらない半日陰にしました。
植え付ける前に土に腐葉土と肥料焼けしない緩効性の化成肥料を混ぜておきます。
コゴミの株の疲労を防ぐため、葉は途中からカットして植え付けました。
植えた後は水をタップリと与え、まわりにあった落ち葉を集めてなるべく乾燥しないようにしました。
(2015年5月19日)
コゴミを植えて2週間経ちました。
気が付くと3株あったコゴミのうち、一番大きかった1株だけ、中心から新しい若芽が出てきて、既に開いている葉もあります。
上から中心付近を見てみると、まだ若芽が出てくるようです。 これらの芽を収穫することもできなくはないですが、植えた年は収穫せずに全ての葉を自然に開かせます。 この株はうまく根付いたようです。 しかし、他の2本の株からは新しい芽は出ておりません。 掘り起こした時に、それなりに根を切断しているのと、生育環境が変わったので、根付かなかったのかも知れません。
(2016年4月27日)
コゴミの株を植えてから1年目の春です。
3本植えた株のうち、一番大きな株は根付きましたが、あとの2本はやはり枯れてしまいました。
気が付いたらその生き残った株から新しい芽が出て葉も既に開らいていました。
さらに若芽がまだ出て来るような様子がありますが、まだ小さいです。
株がまだ安定しないようなので、今年も収穫はしないようにします。
(2016年9月30日)
コゴミの株を植えてから1年目の秋です。
春には小さな若芽しか出ていませんでしたが、その後すぐに大きめの若芽が出てきて、それなりの葉を開かせました。
また、夏になると、株の中心付近から2本の胞子葉(ほうしよう)が出てきました。
胞子葉は、株がある程度大きくならないと出てきませんが、
この株は比較的大きい株を植え付けたので、もう胞子葉が出てきたのでしょう。
今年もコゴミは収穫しませんでしたが、この調子なら来年は収穫できるかも知れません。
(2017年4月2日)
コゴミの株を植えてから2年目の春が来ました。
唯一生き残っていたコゴミの株から若芽が出て来ました。あと数日したら収穫してみます。
(2017年4月6日)
コゴミの若芽は成長が早いです。
あれから4日過ぎて見てみたらもう葉が開きかけています。
2日ぐらい前がちょうど良い収穫時期だったと思いますが、まだ大丈夫だと思いますので、今日はコゴミを収穫してみます。
コゴミの収穫は簡単です。根元から数センチ上付近を手でポキッと折り曲げると簡単に収穫できます。
出ている芽は全て収穫しました。今後また若芽が出てくると思いますので、さらに収穫が可能です。
コゴミの親株から80cmぐらい離れたところから、小さなコゴミの若芽が出ているのを見つけました。
これは親株から伸びた地下茎から出ているものと思われます。
こちらはまだ葉が開かない状態でしたが、親株のコゴミと比べるととても小さなものなので、収穫せずに今年はそのまま放任します。
(2017年4月10日)
先日、コゴミの子株が見つかりましたが、今日また子株が見つかりました。
落ち葉の間から渦巻きの緑の頭が出ていましたので、落ち葉をどけて写真を撮りました。
親株から60cmぐらい離れたところです。
まあ、1年に複数の子株も出来ますし、小さいので見逃していましたので確実な事は言えませんが、
先日のものよりさらに小さい若芽ですので、その大きさから判断すると、
先日のものは昨年から出ていた子株で、今日見つかったものは今年出た子株なのかも知れません。
いずれにしても、コゴミはこのように、地下茎を伸ばしてまわりに子株を作りながら増えて行くのがわかります。
この子株も収穫できる大きさではないので、このまま放任します。
(2017年4月24日)
先日初めてコゴミを収穫し、その後数回ほど収穫したあと、10日ぐらい前から出て来た葉はそのまま放任していましたが、その葉が開き始めました。
コゴミは、ある程度収穫したら、その後に出て来る葉は収穫しないで、放任し、葉を茂らせます。
収穫が多過ぎると株がだんだん弱って行きます。
上から中心部を見てみると、次々に葉が出て来る様子がわかります。
小さかった子株も葉が開きました。
写真ではわかりにくいかも知れませんが、左の子株のすぐ左側にも小さなコゴミの芽が出て来て葉を開かせています。
ちなみに親株は、もっと右側にあります。
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