
ハーブ栽培TOP > ネトル(西洋イラクサ)の育て方 > ネトル(西洋イラクサ)をタネから育てる
ネトルを実際に植えてみます。
ネトルは露地植えにすると1m以上にも育つので、今回は鉢植えにしてみます。
ネトルは一株あるとネトル茶などのハーブティーとしても楽しめますので重宝します。
但し、茎や葉に細い刺毛があり、素手などで触るとその成分によって痛みを感じるので、気を付けて扱う必要があります。
園芸店などで苗を入手できれば苗から育てるのが楽ですが、
今回は苗を入手できなかったので、タネから育ててみたいと思います。
(2016年5月28日)
ネトルのタネは百貨店の園芸コーナーで入手しました。輸入もので594円でした。
タネをまく時期ですが、暑い夏の時期と冬を除き、3月から6月ぐらいまでにまいたほうが良いです。
タネの大きさは黒っぽい茶色で1mm以下のとても小さいものなので、息などで飛ばさないように扱います。
小さなポットに、園芸店などで売っているタネまき用の土、もしくはバーミキュライトなどを入れ、
1ポットあたりタネを10粒ほどばらまきします。土は薄くかければOKです。
その後、タネが流れて片寄ってしまわないように、霧吹きなどで水を与えて明るい日陰で管理します。
水やりは土の表面が乾く前に時々霧吹きで水を与えて下さい。
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(2016年6月18日)
ネトルのタネを植えてから20日ほど経ち、ネトルの芽が出てきました。
ネトルの芽はとても小さなものです。
芽が出て来たらよく日光が当たるところで管理します。
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(2016年7月4日)
ネトルの芽が出てから2週間以上経ちました。
小さいいうちは成長が遅いですが、このぐらいになったら少し間引いておきます。
ネトルの芽の小さいもをピンセットなどで間引きます。
今回は比較的大きな芽を5本ぐらい残しました。
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(2016年7月19日)
ネトルの芽を間引いてから成長が早くなってきたので
今日は大きな鉢に定植したいと思います。
6号鉢を用意して赤玉土と腐葉土、それに緩効性の化成肥料を混ぜたものを入れておきます。
ネトルのポットをそっと逆さまにしてネトルの苗を土がついたまま取り出し、
そのままの状態で植え替える鉢の真ん中におきます。
今回の定植と同時に5本あった苗の大き目なもの2本を残してあとは間引きました。
まわりに土を入れてから水をタップリかければ植え替えは終了です。
そのまま日当たりが良い場所で育てます。
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(2016年8月1日)
ネトルを定植してから2週間足らずですが、大きなほうは20cm以上に成長しています。
今日はネトルを摘芯したいと思います。
摘芯することでネトルは脇芽を成長させ、どんどん茂ってきますので、
一株でもたくさんの葉を収穫できるのです。
大きなほうのネトルの地上部の3節目ぐらいの少し上の茎をハサミでカットしました。
ついでに、2本あったネトルの苗の小さなほうは根本からカットして間引きしました。
前にも言いましたが、このぐらいに成長すると、茎や葉に細い毛のような刺毛が見えるようになってきます。
この刺毛に肌が直接触れると痛くなってくるので作業する時にはゴム手袋などをして作業します。
ネトルを摘芯した後の写真です。
茎から直接出ている葉の付けの根それぞれに、
新しい脇芽が出ているのがわかると思います。
摘芯することによって、これらの脇芽の成長が促されて葉が茂って行くのです。
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(2016年8月23日)
1回目の摘芯から2週間ほど経ち、写真のように脇芽が成長してきました。
今日は2回目の摘芯を行います。
摘芯の要領は1回目と同じで、主茎から伸びた枝の葉がの2〜3節のすぐ上あたりでカットします。
カットした枝葉は料理や、乾燥させてネトル茶などに利用できます。
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(2016年9月28日)
2回目の摘芯から1ヶ月以上経ちました。
ネトルは写真のように地上部から50cm以上に大きく成長しました。
収穫する時には、摘芯する要領で、それぞれの枝の中間あたりでカットしながら収穫すれば、
どんどん枝分かれして葉が茂って行くのです。
追肥については鉢植えの場合には2週間に1回ぐらいの割合で、
水やりを兼ねて液体肥料を与えれば良いでしょう。
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