ゴーヤ(ニガウリ)を苗から育てる|ハーブ栽培記録


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■ゴーヤ(ニガウリ)を苗から育てる

それではゴーヤを苗から育ててみようと思います。 ゴーヤはなるべく日当たりの良い場所で育てます。 緑のカーテンにする場合には、少なくとも1間の窓あたり3本から4本のゴーヤを植えます。 今回は日除けの緑のカーテンにするわけではありませんが、ゴーヤの苗3本を育ててみようと思います。

ゴーヤ(ニガウリ)の苗の写真 2014年5月26日 (2014年5月26日)
ゴーヤの苗は、近くの園芸店で3株購入しました。 ゴーヤは実の大きさや実の色が白いものなどいろいろな種類があったのですが、 超大型ゴーヤの苗を購入してみました。1株138円でした。

ゴーヤ(ニガウリ)をプランターに植える写真 2014年5月26日 今回はゴーヤを65cmプランターに植えてみようと思います。 3株だと65cmプランター1つではちょっと小さいのですが、ある程度土を多めに入れてみました。 土は、赤玉土と腐葉土を適当に混ぜておき、下のほうにはゆるやかに効き、根を傷めにくい緩効性の化成肥料を混ぜました。

ゴーヤ(ニガウリ)を植え付けた写真 2014年5月26日 ゴーヤの苗をポットからそっと抜き取り、根を傷めないように土に植え付けます。 ゴーヤはつるを伸ばして成長するので、そのままだと横に這ってしまいますので支柱を立てました。 最終的にはネットを張りますのでそれまではこの支柱に沿って成長させます。

使用するネットの幅は180cmあるので、3本の苗のうち左右の支柱は なるべく外側に這うように斜めに立てました。 最後に水をタップリと与えて植え付けは完了です。


ゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年5月28日 (2014年5月28日)
ゴーヤの苗を植え付けてから2日目です。 ゴーヤのつるは、葉の付け根から伸びて行きます。 そのつるが支柱にしっかりと巻きついているのがわかります。


ゴーヤ(ニガウリ)のネットの写真 2014年5月31日 (2014年5月31日)
今日はゴーヤにネットを立てたいと思います。 事前に購入しておいた「緑のカーテンセット」(約4千円)を使ってみます。 組み立て式になっており、幅は180cm、高さは3メートルちょっとまでネットを張れますので十分です。

ゴーヤ(ニガウリ)にネットをセットした写真 2014年5月31日 組み立てたネットを立てて、下にゴーヤのプランターを置きました。 ゴーヤが支柱からネットに伝わりやすくなるようにプランターと支柱の位置を合わせておきます。


ゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年6月3日 (2014年6月3日)
ゴーヤのネットを張ってから3日目ですが、既にゴーヤのつるがネットに伝い始めました。 写真のようにゴーヤのつるが、グリーンのネットにしっかり絡まっているのがわかります。


ゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年6月12日 (2014年6月12日)
ゴーヤは順調に育って、先端の小さな葉を含めると、 本葉が10枚近くになりました。 このへんで摘芯をしたいと思います。

ゴーヤは摘芯をする事で、下葉の付け根から新しい茎の成長が促進され、どんどん茂って行きます。 また、子づるや孫づるによく実がつくので摘芯を実行しましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の摘芯の写真 2014年6月12日 本葉を下から数えて5〜6枚目の上あたりで茎をカットしました。 既に葉の付け根から新しい芽が出ているのがわかります。 写真の葉の付け根の上側に出ているのが子づるになる新しい茎で、 手前に出ているのはオスの花芽(雄花になる)です。

ゴーヤ(ニガウリ)のメスの花芽の写真 2014年6月12日 ちなみにこちらはメスの花芽(雌花になる)です。 既にイボイボのゴーヤの実になる部分がハッキリわかります。 ゴーヤの花は1本のつるに雄花と雌花が別々に咲きます。

ゴーヤ(ニガウリ)の摘芯後の写真 2014年6月12日 ゴーヤを摘芯した後で液体肥料を与えました。 新しい茎が伸びてくるまでしばらくはこのまま管理します。

それから摘芯して摘んでしまった若い葉や茎は、 ゴーヤと同じく少し苦みがありますが、 食べられますので天ぷらやおひたしなど料理に利用できます。


ゴーヤ(ニガウリ)の花の写真 2014年6月16日 (2014年6月16日)
ゴーヤの花が咲きました。 花は早朝には咲いていて、日が昇ってから咲くことはほとんどありません。 これは親づるに咲いた花です。 写真の上の花がゴーヤの実になる部分がある事でもわかるように雌花で、 下の花が雄花です。花の中心は雄花と雌花ではちがいます。写真の丸内が表から見た雌花です。

ゴーヤの花が咲くと蜂などが飛んで来て受粉させてくれます。 雌花が咲いて数時間経っても蜂などの姿が見えない場合は雄花を摘んで、 中心にある黄色い花粉がついた部分を雌花の中心のグリーンの部分に軽く擦りつけて受粉させると良いでしょう。 この時にあまり強く擦るとおしべが取れてしまったりするので軽くやりましょう。 雌花は受粉後もしばらくは花はついたまま(徐々に萎んでしまいます)ですが、雄花は花が咲いた日の夕方ぐらいまでには開いたままポトリと落ちてしまいます。

親づるには3本の苗合わせて花が10以上咲きましたが、雌花は1つだけでした。 親づるには実がつきにくいといわれていますので、 摘芯して子づるや孫づるを成長させて行きます。


ゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年6月24日 (2014年6月24日)
ゴーヤの苗を植えてからもうすぐ1ヶ月になります。 親づるの摘芯をしてから12日目ですが、親づるからそれぞれ4本ぐらいずつ子づるが伸びていて、 その子づるも写真のように成長しています。

現在伸びている子づるについても、葉の5枚目ぐらいの上の茎を順次摘芯して孫づるを伸ばすようにします。

ゴーヤ(ニガウリ)の実の写真 2014年6月24日 親づるには1つの雌花が咲きましたが、その実が5cmぐらいに成長しました。 先端には雌花が萎んだ状態でまだついています。 ちなみに親づるについた雄花は既に全て散っています。


ゴーヤ(ニガウリ)の子づるについた花の写真 2014年6月30日 (2014年6月30日)
先日、ゴーヤの子づるの摘芯しましたが、その子づるに花が咲き始めました。 子づるには数十個の花芽がついていますが、雌花の数は、蕾(つぼみ)のものも含めて現時点で5つぐらい確認できました。

子づるの摘芯後、一斉に孫づるが伸び始めています。 とりあえず孫づるは摘芯せずにそのまま成長させてみたいと思います。

ゴーヤ(ニガウリ)の花に来た虫の写真 2014年6月30日 ゴーヤの花には大きな蜂などの他に、写真のように小さな虫もいっぱい飛んで来て受粉に貢献してくれます。 ゴーヤの花が咲くと、甘い感じの香りが漂います。(写真は雄花)

ゴーヤ(ニガウリ)の子づるについた実の写真 2014年6月30日 これは子づるについたゴーヤの実です。 雌花は受粉を完了して萎みつつあります。

ちなみに受粉ができなかった場合は雌花についている小さなゴーヤの実になる部分は大きくはなりません。

ゴーヤ(ニガウリ)の葉の写真 2014年6月30日 ゴーヤの葉です。測ってみたところ、大きなもので直径にして20cmぐらいありました。 写真の葉は、子づるの摘芯部分のすぐ下の葉です。


ゴーヤ(ニガウリ)の収穫 2014年7月9日 (2014年7月9日)
親づるに唯一実ったゴーヤです。もともと形的に短かったのですが、 梅雨で毎日天候が悪く、気温も上がらなかったためか成長は遅く、 現在でも1日5mmぐらいずつ成長していますが、長さが15cmを超えましたので収穫してみたいと思います。 実がついているつるの途中をハサミなどでカットして収穫します。

収穫したゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年7月9日 収穫した最初の1個目のゴーヤとなります。太さのほうはしっかりしていて新鮮な感じです。 ゴーヤの収穫は、成長が完了する前でも早めに収穫してゆく事により、 実には体に良い成分が多く含まれているのと、後から実ってくるゴーヤの成長を早めるので、 ゴーヤの数を多く収穫できるメリットがあります。

子づるについたゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年7月9日 こちらは子づるについたゴーヤの実です。 子づるには現時点で5つほど実がなっていますが、その中でも早く花が咲いて受粉したものです。 受粉から10日ほどですが既に15cmぐらいに育っています。 こちらはまだまだ大きくなりそうです。

ゴーヤ(ニガウリ)の全体の写真 2014年7月9日 先日子づるの摘芯をしてから、孫づるがどんどん成長しており、 孫づるについた花が今日咲き始めました。 孫づるは摘芯せずに成長させていますが、 親づるから遅れて出てきた子づるも数本確認でき、その子づるも摘芯せずにそのまま成長させています。

孫づるについたゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年7月9日 ちなみにこちらは孫づるについた雌花です。 現時点で確認できる孫づるについた雌花になりそうな花芽の数は10個以上はあります。


子づるについたゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年7月21日 (2014年7月21日)
今日は子づるについたゴーヤを収穫します。 栽培を開始してから2個目の収穫となります。 このゴーヤはまだ成長途中で、今でも1日5mm〜1cm近く大きくなっていますが、 前回ご紹介したように、後から成長するゴーヤの成長を促す為に早めに収穫します。

子づるについたゴーヤ(ニガウリ)の収穫した写真 2014年7月21日 収穫したゴーヤを測ってみると余裕で30cmを超えています。 (大きさが比較しやすいように、最初に収穫した時のゴーヤの写真と同じボウルに乗せてみました)

子づるや孫づるについたゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年7月21日 他の子づるや孫づるに実ったゴーヤも次々に大きくなっています。 最初に収穫した親づるに実ったゴーヤは短かったのですが、 その後の子づるや孫づるに実ったゴーヤは大きく成長しています。

現時点で25個の受粉に成功したゴーヤの実が成長しつつあり、 これから花が咲く雌花の花芽も十数個確認できました。

ゴーヤ(ニガウリ)のつるの写真 2014年7月21日 表から見たゴーヤのつるの様子です。 もう最上部までいっぱいにつるが到達しています。 最上部まで達したつるは、摘芯してそれ以上伸びないようにしておくと、 葉の付け根から脇芽が成長してまたそこにゴーヤの実をつけます。


収穫時期を逃したゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年8月9日 (2014年8月9日)
ゴーヤは次から次と大きくなるのでちょっと油断すると収穫時期を過ぎてしまうものも出てきます。 今日ゴーヤを収穫していたら、下のほう(写真では左のほう)が黄色くなって熟しかかっているゴーヤがありました。

ついでといってはなんですが、今日はこのゴーヤから種を採取してみたいと思います。

収穫時期を逃したゴーヤ(ニガウリ)を切った写真 2014年8月9日 切ってみると、種のまわりを覆っている袋状の部分が熟して赤くなり、ゼリー状になっています。 これぐらいになればもう種を採取しても大丈夫だと思います。

ちなみに、このゴーヤの皮が黄色くなってしまった部分は、苦みがなく柔らかくなっていて、 食感もあまり良くないので、緑の部分を食べます。 それでも栄養価は下がってしまうので、食用にする場合はこうなる前に収穫する事をお勧めします。

ゴーヤは収穫しないでいると、熟して全体が黄色からオレンジ色になり、 その後、皮が裂けて種が露出します。 本来なら種を採取したい場合には、熟して全体がオレンジ色になるのを待ってから採取したほうが良いでしょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の写真 2014年8月9日 手やスプーンなどで種をかき出して取り出します。 ちなみにこの赤いゼリー状の部分は食べることができ、ほんのり甘い味がします。

ゴーヤ(ニガウリ)の種の写真 2014年8月9日 赤いゼリー状の部分を洗って剥がしてしまえば、ゴーヤの種が出てきますので、 それを陰干しして乾燥させれば種の採取完了です。 種は袋などに入れて乾燥状態のまま種まきする時まで保存しておきます。