クレソン(ウォータークレス)を水挿しで増やす|ハーブ栽培記録


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■クレソン(ウォータークレス)を水挿しで増やす

今回はクレソンの挿し木を水挿しで増やしてみます。 水挿しといっても水耕栽培ではなく、今回のは挿し穂を水につけておき、根が成長してから定植する方法をやってみました。 挿し穂は、昨年植えたクレソンから取りました。別記事でクレソンを挿し木で増やす方法を載せてありますが、 この時に水挿し用の挿し穂も作りましたので、併せてその記事もご参照下さい。

クレソンはもともと、流水など水だけでも育つので、例えばコップに水を入れてそれにつけておくだけで根が成長してきます。 但し、水はきれいな状態を維持出来るように、理想としてはちょろちょろと水が流れる(入れ替わる)ような仕組みを作るか、 冬は2〜3日毎、夏場は毎日水を入れ替えるようにします。


クレソン(ウォータークレス)の茎をカットして挿し穂を作った写真 2017年1月30日 (2017年1月30日)
クレソンの挿し木は一年中いつでも出来ます。 但し、根が落ち着くまでは夏はなるべく涼しいところ、真冬は室内などで管理したほうが失敗が少なくなります。 今回は、去年から室内で育てているクレソンから挿し穂を作りました。 挿し穂は、クレソンの茎の先から数えて葉が出ている5〜6節ぐらいのところをカットして作ります。

クレソン(ウォータークレス)の挿し穂を水を入れた容器に挿した写真 2017年1月30日 クレソンの挿し穂が出来ましたらコップなどに水を入れ、そこに挿しておくだけです。 挿し穂は、写真のように下から2つ分ぐらいの葉の付け根まで水に浸かるように入れておけば大丈夫です。 あとは根が成長するまで明るい日陰に置きますが、今は真冬なので外は夜など氷点下になってしまう場合があるので室内で管理します。 水はこまめに変えます。

クレソン(ウォータークレス)を水挿しして2週間後の写真 2017年2月11日 クレソンの挿し穂を水に挿してから2週間ほど経ちました。 挿し穂の先端が成長しているのがわかります。

クレソン(ウォータークレス)の水挿しで根が出ている写真  2017年2月11日 水の中では、葉の付け根から根が長く伸びて成長しているのがわかります。 また、同じく葉の付け根から新しい芽が出ているのが見えます。

クレソン(ウォータークレス)の水挿しを摘芯した写真  2017年2月11日 挿し穂の先端が伸びてバランスが良くないので、今日は摘芯しておきたいと思います。 水の上に出ている2節ぐらいの葉のつけ根の上あたりでカットしました。


クレソン(ウォータークレス)を水挿しして22日後の写真 2017年2月21日 (2017年2月21日)
クレソンの挿し穂をしてから22日目です。 もともとあった葉は枯れかかっていますが、葉の付け根から新しい芽が育ってきているのがわかります。 これだけ成長していれば、定植しても問題ないので、今日は鉢に定植してみたいと思います。

クレソン(ウォータークレス)の根が伸びてきた写真 2017年2月21日 水の中を覗いた写真です。根がだいぶ成長してきています。 また、写真ではよくわからなかいかも知れませんが、 水の中の葉の付け根からも芽が成長してきています。

クレソン(ウォータークレス)の定植用の鉢を用意した写真 2017年2月21日 今回用意した鉢は6号鉢ぐらいでそんなに大きくはないですが、この鉢に定植してみます。 土は赤玉土などの水はけが良いものであれば何でも良いです。 元肥として緩効性の化成肥料を混ぜておきます。

クレソン(ウォータークレス)の挿し木を摘芯した写真 2017年2月21日 鉢の土に穴を掘り、クレソンの苗を入れ、根が出ている部分が隠れるように土をまわりからかけます。 その後は水をタップリ与えて、水受け皿に水が入った状態にします。 受け皿の水がなくなったら受け皿に水を入れるようにして、受け皿には水が常に入っている状態にしておきます。
こうする事で、土が水を吸い上げてくれ、水切れが起きないので安心です。 あとは根が落ち着くまで数日は日陰で管理すればOKです。 この鉢は室外に置きましたが、軒先の雪などが降っても大丈夫な場所に置きました。


クレソン(ウォータークレス)の水挿しを定植して1ヶ月後の写真 2017年3月23日 (2017年3月23日)
クレソンの挿し穂を鉢に定植してから約1ヶ月ほど経ちました。 この鉢は室外に置きましたので、今までは温度が低くそれほど成長していませんが、 それでも葉が大きくなっているのがわかります。 元々の挿し穂についていた葉は完全に枯れてなくなっています。 これからはだんだん暖かくなって行くので、成長も早くなると思います。 肥料に関しては2週間に1回程度、水やりの時に薄めた液体肥料を与えています。


クレソン(ウォータークレス)の水挿しを定植して1ヶ月半経った写真 2017年4月8日 (2017年4月8日)
クレソンの挿し穂を鉢に定植してから約1ヶ月半ほど経ちました。 4月に入って少し気温が上がってくると、外においていたクレソンの葉がどんどん成長してきました。 上の2週間前の写真と比べると全然違います。もう少し成長してくれば葉を収穫できるでしょう。


クレソン(ウォータークレス)が育ってきた写真 2017年4月16日 (2017年4月16日)
クレソンは成長を早めていますので、今日は収穫してみようと思います。 タネを植えて室内で育てているクレソンと比べると葉が大きく茎も太いです。 室内で育てているのはハイドロボールを使っていますし、室外とは環境が違いますので一概には言えませんが、やはり、土の方が生育が良いようです。 鉢からけっこう外に伸びている茎も多くありますので、そのへんを収穫します。

クレソン(ウォータークレス)を収穫した写真 2017年4月16日 収穫する時には、土の上から葉を2〜3節ぐらい残し、その上の茎をカットして収穫します。 そうすることにより、残った葉の付け根から、また新しい茎が伸びて来るので、1つの鉢から何度も収穫できるようになります。


1回目の収穫後にクレソン(ウォータークレス)がまた育ってきた写真 2017年5月1日 (2017年5月1日)
先日クレソンを収穫してから2週間ほど経って、クレソンはまた鉢からあふれるように育ってきました。 今日は2回目の収穫を行います。

クレソン(ウォータークレス)の2回目の収穫の写真 2017年5月1日 前回と同じように、鉢からはみ出しているクレソンを中心に、土から葉の2節ぐらい上あたりでカットして収穫しました。 今後も同じように、成長したら収穫を繰り返す事で、長い期間クレソンの収穫を楽しめます。


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